やんちゃ寺ができるまで②さびしい悪循環、変えたい

ひのっちも、さとすーも、

それぞれにたくさん仕事を持っていて、

その一つ一つに精魂込めて取り組んでいたのですが

 

あるとき、さとすーが、

臨床心理士の仕事の関係で

関東の方に出張しました。

 

雨の日でした。

 

仕事がおわって、

駅に向かって歩いていると、

濡れた地面でつるっと滑って

やんちゃな男の子が、

私の目の前で、バイクでこけてしまいました。

 

 

私以外にも、大人は周囲にわんさかいたのですが、

 

やんちゃな男の子は、

強がっているし、

背伸びしているし、

つっぱっているので、

 

周囲の大人は皆

「自業自得や」とでも言わんばかりに

しら~っとして、

だれひとり、声すらかけませんでした。

 

 

 

すっっごい、さびしいと思って。

 

 

私にできることはおそらく何もないけど、

もし救急車を呼ぶとかだったら

大人がいた方がいいかもしれないし

 

無免だったら余計ややこしいかもしれないけど

とにかく、

 

さびしくない大人もいるってことを

体験するだけでもちがうかなって思って

私は、その子に声をかけて、

 

あやしいもんじゃない(笑)こと、

力になりたいこと、を伝えました。

 

 

結局、救急車は呼ばず、

そのバイクを借りていた友達が来るまで

一緒に待って、

 

私は滋賀県に帰ったのですが、

 

 

後日、その子から、

先日は助かりました

ありがとうございましたって

電話がありました。

体も、どもないですって。

 

 

 

一緒に待っていたとき、

ぽつりぽつりと話をして、

 

ああ、

本当に、なんか、

さびしいよなあ、

 

と感じました。

 

 

さびしいから、つっぱって、

つっぱったら、余計、

周りの大人が関わりづらくなっちゃって

 

さびしいから、強く見せたり

補強して外に出るのに

 

字面通り受け取られて、

雑に扱っても大丈夫

(繊細じゃない)

かのように思われがちで。

 

 

 

その悪循環、

なんとか、

あったかい循環に変えたいなあ

 

って、切実に、感じて、

 

 

その帰りの新幹線で、私、

 

やんちゃ寺みたいなこと、

やりたいなって、思いました。

 

動こう!って思いました。

 

 

 

民間に、素朴な場があればいいな、と。

 

ちゃんと非行をして、というか

正式に、公的機関につながるほどじゃない

さびしい少年はいっぱいいます。

 

 

さびしいって言えないけど

致命的にさびしくて

 

でも、さびしいからバイクに乗るのに

バイクでこけてもだれも声をかけてくれなくなっちゃう

 

 

自分がこれで大丈夫、なんて思えないけど

 

思えないからこそ、

 

おまえだめだとか

クズだとか言われて

本当は致命的に傷ついていて、

だけど顔には出さなくて

 

背伸びするしかなくなっていく生活に、

 

 

一か所でも、

背伸びしなくていい居場所

を作れないかなって、思いました。

 

 

 

帰りの新幹線で、私は

かなり思い切った連絡をして、笑

 

それから、

やんちゃ寺スタートに向けて

流れが動き始めたのでした。☺

 

 

つづく。

 

 

 

 

特定非営利活動法人やんちゃ寺

理事長  佐藤 すみれ

 

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